「登録販売者試験って3ヶ月で独学し合格できるって聞いたけど私には難しそう」
「独学で勉強したいけど、仕事や子育てで忙しいから勉強する決断ができない」
「独学で勉強しているけど、分からない箇所があって行き詰ってしまった」
なんてお悩みはありませんか?
結論から言うと、登録販売者試験を独学で勉強し合格することは可能です。ただし、ただがむしゃらにテキストを買いノートを取って勉強したとしても、出題範囲も広いですし中々勉強が進まずに挫折してしまいます。私の周りにもそんな人が多くいました。
登録販売者試験の合格率は、全国平均40~50%の試験です。つまり、2人に1人は合格する低い難易度の試験です。
この記事では、独学でも勉強するポイントや手順を網羅的に解説していきます。
1. 登録販売者試験を独学で勉強するポイント【忙しい兼業主婦や子育てママでもOK】
忙しい兼業主婦や子育てママでも登録販売者試験を独学で合格することは可能です。
独学で合格することはできますが、ただひたすらがむしゃらに勉強しても合格することはできません。専門知識もたくさんありますし、ドラッグストアで勤務経験がない方ならなおさらです。
じゃあ、どうやって勉強するといいのか?この3つがポイントです。
- 参考書を1冊読み込む(多くても2冊まで)
- 過去問を5年分解く
- 過去問を解いて間違った箇所をノートにまとめるもしくは、参考書にアンダーライン
お仕事や子育てをしながらだとまとまった時間が取れません。馬鹿正直にテキストを何冊も買ってノートにとって単語帳を作ってと繰り返していては、最後まで問題を解くことができません。
登録販売者試験の内容すべてを網羅し、正答率を上げるために、この3つのポイントだけで守って効率よく勉強を進めていきましょう。
1-1. 参考書(テキスト)を1冊読み込む(多くても2冊まで)
登録販売者試験の参考書(テキスト)は1冊だけをしっかりと読み込みましょう。
登録販売者試験は、厚生労働省による試験問題作成に関する手引きから出題されます。厚生労働省のHPから全文公開されており、その内容がそのまま問題として出題されます。
一言一句手引きの文章のまま出題されるため、無料で勉強したいのなら手引きをテキストにすることもできます。手引きの文章は、見づらいため参考書として使うのは、おすすめできません。
いろんな参考書が販売されていますが、登録販売者試験を独学で勉強したいのなら、手引きを元に作成された登録販売者試験の参考書を選ぶのがおすすめです。
その中でも、おすすめの1冊はこちら。
(2024/10/06 01:31:40時点 楽天市場調べ-詳細)
このテキストで実際に1発合格することができました。
このテキストを手に取ってみるとわかりますが、かなり分厚いです。「なんだか難しそうだなぁ」「私には無理かも」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最初から最後まで重宝する1冊です。
理由はこの4つ。
- 試験問題作成に関する手引きの文章どおりに書かれている
- 過去出題された部分がわかる
- 覚えておかなければならない箇所・要点が表で分かりやすくまとめられている
- 模擬問題付き
登録販売者試験の問題は、手引きとまったく同じ文章で出題されます。この参考書は、手引きと同じ文章で書かれており、要点や覚えなければならない箇所は赤字で書かれています。用語なども図解や表で分かりやすくまとめられているため、これ1つですべて網羅可能です。
効率よく勉強するために、順番にノートを取っていては途中で挫折してしまいます。諦めてしまったら元も子もありません。とりあえずこの1冊をパラパラっとでもいいので最初から最後まで読んでおきましょう。
とはいえ、参考書を手に取ってみると分かりますが、かなり分厚く大きいです。持ち運びして覚えたいのなら、B6くらいの持ち運びに便利な参考書を買ってもいいです。
基本は、おすすめした「【完全攻略】医薬品「登録販売者試験」合格テキスト」だけを読みましょう。
もし持ち運びしながら勉強したいのなら、B6サイズくらいで要点を要領よくまとめてくれているサブテキストを買っておいてもいいです。自分の肌感に合うお好みのテキストを選びましょう。
あくまでもサブなので、メインは手引きに準じた参考書を読んで勉強してください。
自分に合うおすすめのテキストを探したい人は、こちらも参考に。
1-2. 過去問を5年分解く
ある程度参考書を読んだら、ひたすら問題を解きましょう。
登録販売者試験の問題は、最低でも3年分(3回分)、できたら5年分(5回分)解きましょう。過去問を解くことで、出題される傾向が分かりますし、過去問と同じような問題が出題されることもよくあります。
ただし、登録販売者の薬機法はよく改訂が行われます。改訂が行われた箇所は、解かずに飛ばしましょう。それだけでもだいぶ問題数が減るので、思ったよりかは楽になると思います。
1回分の過去問を解いて、採点、復習といった流れです。
1-3. 過去問を解いて間違った箇所をノートにまとめるもしくは、参考書にアンダーライン
過去問を解いたら、採点をすると思います。
採点後、間違った箇所を復習しましょう。
私の場合は、間違った問題や分からなかった箇所は、参考書で確認し、該当するところをアンダーラインでラインを引いていました。
最初から重要な箇所をアンダーラインで引いてしまうと、どこも重要なので見にくなります。問題を解いて分からない箇所や間違った箇所だけチェックできるようにしていました。
どうしても、覚えられないところだけノートも取っていました。
ノートやアンダーラインを引いて、暗記した後、間違った問題だけ解きなおす。という具合に進めていきましょう。
そしてひたすらテキストを読んで、過去問を解く。間違った箇所を復習。という流れです。
このように効率よく勉強を進めていくのがポイントです。
子育て主婦は時間もなかなか取れませんよね。こちらに、どのように勉強を進めていけばいいのかを解説しました。気になる人は、こちらをご覧ください。
2. 子育て&働きながら登録販売者試験試験を独学で合格する方法
子育てや仕事、ぶっちゃけ働きながら勉強するのは難しいです。効率よく勉強しなければ、合格ラインは達成しません。効率よく独学で勉強し、合格する方法を簡単に言うと、
簡単な章を完璧に覚えることです。
「完璧に覚えるなんて無理だよ」って感じますよね。正確には、『簡単な章から勉強し、問題を取りこぼさないようにする』ということです。
登録販売者試験を独学で勉強し、合格する具体的なSTEPを説明する前に、まずは合格基準の目安を確認しておきましょう。まずは、以下の表をご覧ください。
ただし、足切り注意してほしいのは、各章に足切りラインがあるということ。第1章なら、20問中7問未満しか点数が取れてないと、いくら84点以上点数を取れていたとしても不合格になってしまうのです。
褒められた点数ではないですが、私が合格したときの参考点数は以下の通りです。
合計点数89点
ギリギリ7割以上ですが、この点数で合格しました。合格は合格です。
しかし、以下の場合は不合格になります。
不合格の例①
合計点数100点
不合格の例②
合計点数76点
例①は、合計7割満たしていますが、合格基準の35%正答率を達成していない章があります。第4章はボーダーラインの7点以上を達成していませんので、不合格となります。例②は、各章のボーダーラインは突破していますが、合計点数7割以上は取れていません。
このことから、難しい章を後回しにして、取れるところで点を稼ぎ、苦手な章はボーダーライン35%取るような勉強方法が効率がよくておすすめです。
バランスよく勉強する方がいいと解説しているサイトもありますが、そもそも7割以上点数を稼がないと合格しないので、難しい章は最後に回しましょう。
3. 登録販売者試験を独学で勉強する4STEP
登録販売者試験で独学で勉強するポイントや方法を紹介しました。ここでは、実際に勉強する手順を詳しく解説していきます。
勉強するステップは以下の通りです。
- 勉強する章の順番を決める
- 各章のテキストを読み、過去問を解く
- 過去問を解いたら、間違えたところを復習
- 全部の章の過去問を時間を量って解く
この順番で進めていきましょう。具体的にどのように進めていくのか、解説していきますね。
3-1. 【STEP1】勉強する章の順番を決める《簡単な章または得意な章から勉強する》
効率よく独学で勉強するには、簡単な章を取りこぼさないように完璧に覚えていくのがコツです。先ほども解説しましたが、登録販売者試験は章ごとに出題難易度が違います。各章35%以上正解が必要です。簡単な章は確実に点数を取り(9割~満点)、難しい章は正答率35~40%を取る気持ちで勉強した方効率的です。
章ごとの難易度が違うので、簡単な章から勉強していきましょう。
一般的には、
1→5→4→2→3
もしくは
1→5→2→4→3
第1章・第5章が比較的簡単で、第3章が難しいといわれています。
第3章は出題範囲も広く、問題も難しいです。専門的な知識が試されます。最後に回しましょう。問題数が多いので、出題頻出だけ勉強すればいいです。(のちほど説明しますが。)
おすすめの勉強する順番は以下の通りです。
1→5→4→2→3
もしくは
1→5→2→4→3
高校の理科で生物が得意だった人は、第2章は復習みたいなものです。この順番で勉強していきましょう。
第1章・第5章・第4章は満点。
第2章は16~18点。できれば満点を狙えればなおよしです。
そのくらいの気持ちで取り組むことで、難しい問題が来たとしても本番で対応することができます。
登録販売者として現場で働くうえでは一番大事な知識になりますが、働きながら覚えたらいいくらいの気持ちで。まずは、試験に合格することだけ考えて勉強しましょう。
合格しないことには、登録販売者として医薬品を販売することができません。私は、試験に合格した後、必死に必要な知識を覚えました。
2-2. 【STEP2】各章のテキストを読み、過去問を解く
勉強する順番が決まったら、テキストを勉強していきます。はじめは全て理解できなくても構いません。とりあえず、ざっとテキストを読みましょう。
といった流れです。
はじめから満点を狙わなくても大丈夫です。7割も取れないでしょう。1つの章ごとに問題を解き、各章5割~6割取れるようになったら次に勉強する章に進みます。
このような流れです。
ざっくりと全範囲、終わらせてしまいましょう。
最初は完璧じゃなくてもいいです。数をこなせば、きちんと覚えることは可能ですよ!
2-3. 【STEP3】過去問を解いたら、間違えた箇所を復習
過去問を解いたら、そのままにしておいてはいけません。間違えた箇所の復習・再暗記をします。
なぜ間違えたのか
→「適切でないもの」を選びましょうという引っ掛け問題でミスした?
→暗記できてなかった?
この二つを確認します。
登録販売者試験の問題は「適切でないもの」を選ばせてくるものも多いです。それで誤答することもあるので、知っているものと暗記できていないものと分けて復習していきましょう。
暗記できていないものは、どうしてその選択肢が間違っているのか確認し、覚えられていない部分を表でまとめたり、赤シートを使って覚えたりしてください。
2-4.【STEP4】全部の章の過去問を時間を量って解く
間違えた箇所の復習が終わり、暗記し終わったら、再びテキストを読んで過去問を解いて、間違った箇所を復習と繰り返ししていきます。
全部の章一通り確認できて、5割~7割取れるようになったら時間を量って解いていきましょう。
これは、本番を想定した練習でもあります。
登録販売者試験は、時間との戦いです。時間配分など考えながら勉強していきましょう。
4. 登録販売者試験の各章の勉強の進め方
勉強する手順まで説明しました。実際に勉強をし始めてみると、どこから覚えればいいか分かりませんよね。
各章の問題を解いて間違えたところをしらみつぶしに暗記するのが良いんですが、どのように勉強すればいいのか目星を知りたいですよね。
ここでは、暗記するポイントを解説していきます。
4-1. 【第1章】医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 医薬品の効果や安全性に影響を与える要因について理解しているか
- 購入者から相談があった場合に、医療機関の受診を観奨するかなど、適切な助言を行うことができるか
- 薬害の歴史の理解
範囲も少なめです。第1章は点数もとりやすく内容も短いので、9割~全問正解目指せる範囲です。
4-2. 【第2章】人体の働きと医薬品
- 体の構造とその働き
- 薬が作用・代謝する仕組み
出題範囲が広いですが、人体の働きなどは高校生物までに習うことが多いです。生物を履修していた人ならさほど難しくありません。
とはいえ、覚えることも多いので、人体の働きなどは図や表を確認しながら覚えていくことで、理解が高まります。
第2章が苦手な人は、自分で図を作ってみて覚えていきましょう。
4-3. 【第3章】主な医薬品とその作用
一般用医薬品においての有効成分についての項目で覚えることが多く、勉強範囲も広いです。
- 基本的な効果効能とその特徴
- 飲み合わせ・飲み方、年齢、基礎疾患など効き目や安全性に影響する要因
- 起こりうる副作用
- 相談対応における実践的な知識や理解、事例問題にも対応
かなり範囲が広いです。ひたすら覚えるしかありません。
4-4. 【第4章】薬事関係法規・制度
薬事関係の法規について理解しているかどうかが問われます。法規は、毎年改定されます。過去問を解く際に最新の情報を常にチェックしておきましょう。
また、テキストも最新の情報の物を用意しておく必要があります。
4-5. 【第5章】医薬品の適正使用・安全対策
- 医薬品の添付文書、製品表示などについての記載内容の理解
- 副作用報告制度・救済制度など基本的な知識
- 医薬品の副作用に関する厚生労働大臣への必要な報告を行えるようにする
- 副作用被害救済の制度の仕組みや申請窓口等
こちらは、難しそうな項目ですが第1章に続き、比較的簡単な章です。満点取れるように勉強していきましょう。
5. 登録販売者試験の独学は3ヶ月で可能って本当?
登録販売者試験の独学で3ヶ月合格は可能です。ただし、時間をきっちり取れるのならの話です。
私が実際に合格したタイムスケジュールは以下の通りです
1週間目:第1章・第5章のテキスト勉強と過去問
7割~8割目指して勉強。範囲が狭く簡単です。
2週間目:第2章のテキスト勉強と過去問
7割目指す 高校生物の復習になる分野。苦手な方はイラストや図で覚える。
3週間目:第4章のテキスト勉強と過去問
6~7割を目途に勉強。比較的簡単。表を描いてまとめて覚える
4週間目:第3章のテキスト勉強と過去問
難しいのでざっくりと。挫折しやすい章だからこそ、正答率3割目指す。頻出問題だけ覚える感じで暗記していた
ざっくりと1か月目でテキスト全部網羅するつもりで進めます。
1週間目:第1章・第5章・第4章のテキスト勉強と過去問
満点目指して暗記。実際に満点は難しい過去問で8~9割目安に
2週間目:第2章のテキスト勉強と過去問
こちらも満点目指す。範囲が広いので8~9割
3週間:第3章のテキスト勉強と過去問
難しいので相変わらず頻出のみ。4割~5割取れるように、勉強
4週間~3ヶ月目以降は、
過去問→間違った箇所の復習&テキスト読む→過去問→
こんな感じです。
最後は、試験直前まで時間が許す限り繰り返し格闘です。
仕事の日は朝30分と休憩時間、通勤時間にテキストを読んでいました。帰宅して、寝る前に各章の過去問を解き、復習といった流れです。
どうしても、疲れた。今日はもう勉強したくないという日もありますよね。モチベーションが上がりそうにない時は、最初の4分だけでもいいからテキストを眺めるというのをしていました。
ちなみに、登録販売者試験の合格の勉強期間の目安は、3ヶ月~1年です。
じっくりと確実に合格したいのならば、半年~1年を目安に勉強を進めていくのが個人的にはおすすめです。
6. 登録販売者試験を独学でするメリット
登録販売者試験の独学するメリットをまとめてみました。
- 費用が安い
- 良いテキスト&過去問を選択できる
- 自分のペースで勉強できる
- 無料アプリで学習することも可能
登録販売者試験の一番のメリットは、費用が安いということ。
良いテキストを選択し、効率よく勉強すれば独学でも格安で合格を目指すことができます。
自分のペースで勉強できるところもメリットですよね。仕事や育児で忙しい人は、まとまった時間を中々確保することができません。隙間時間に効率よく勉強したい人は、独学の方が向いています。
また、私が合格した時にはなかった、無料アプリで映像化して学習することも可能です。最近は、有料のアプリでも費用が安くどこでも簡単に学習することができますよ。
7. 登録販売者試験を独学でするデメリット
では、逆にデメリットはなんでしょうか。
- テキストや過去問など自分で探す手間がある
- 勉強方法を自分で模索する必要がある
- 分からない問題に直結したときの解決が難しい
- 勉強のスケジュールを立てる必要がある
独学は、費用を安く抑えることができますが、過去問やテキストなど勉強に必要な教材を自分で準備する必要があります。
また、勉強方法を自分で模索する必要もあります。苦手な分野や勉強しなければならない頻出の箇所、どのようにして勉強を進めていくかなど、方針を自分で決めなければなりません。
ドラッグストアで働いた経験がない人は、現場の知識もないため取っ掛かりが付きにくいでしょう。
勉強のやり方がまったく分からない人やドラッグストアでの勤務経験がない人は、塾や通信講座で勉強してみることをおすすめします。
8. 登録販売者試験の独学難易度は低め
独学での勉強の取っ掛かりを見つけるのが難しいとしても、登録販売者試験の独学での合格難易度は低めです。
大学や専門学校の卒業など必要な受験資格もなく誰でも挑戦することができる資格試験です。合格率は、全国平均40%以上です。2人に1人は合格する試験なので、難易度は低めの試験といえるでしょう。
登録販売者試験は、実は都道府県別で難易度が違います。
もし独学を検討しているのならば、複数県にわたって受験し、難易度が低い所で受けると合格率が上がります。
実は、私も自分が住んでいる都道府県以外で受験し、合格しました。可能であれば、検討してみてはいかがでしょうか。
9. まとめ
登録販売者試験は独学で勉強し、誰でも合格することは可能です。
ただし、勉強の方法や手順などが分からなければ、合格することは難しいでしょう。
覚えなければいけないポイントや章ごとの難易度などの点に注意しながら、効率よく勉強を進めていってください。
効率よく勉強すれば、3ヶ月で合格も夢ではありません。しかし、忙しい兼業主婦や子育てママは独学する時間がなかなかとれないこともあるでしょう。コツコツと地道に勉強すれば、1年で合格することができますよ。
もし、独学が難しいなと感じる場合は、通信講座を受講する手もあります。お金がかかりますが、勉強のノウハウを教えてくれるため、結果的に見て時間を節約することが可能なので検討してみてはいかがでしょうか。
登録販売者試験を独学で合格したいのなら、オンスクがおすすめ。
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