「登録販売者ってぶっちゃけどういう資格なの?」
「登録販売者になるのって、ぶっちゃけ難しい?仕事の待遇は?」
登録販売者に興味がある方は、こんな疑問をお持ちですよね。
この記事では、元ドラッグストア社員が、登録販売者ってぶっちゃけどういう資格なのか、未経験の人にも分かりやすくご説明します!
- 登録販売者の資格の特徴が分かる
- 登録販売者試験の難易度が分かる
- 登録販売者の仕事内容が分かる
- 登録販売者として転職・就職するメリット・デメリットが分かる
実際に、登録販売者として勤務した私のぶっちゃけ話だけでなく、仕事の口コミもご紹介します。
最後まで読むことで、登録販売者の仕事が向いているかどうか確認することができますよ。
登録販売者のリアルな声を聞きたい方は、最後までじっくりと読んでみてくださいね。
1. 登録販売者って、ぶっちゃけどういう資格なの?
登録販売者ってぶっちゃけどういう資格なの?って思う方もいますよね。
登録販売者とは、『かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための専門資格』です。
簡単に言うと、薬を売る仕事ですが、具体的にどんな仕事なのか見てみましょう。
登録販売者の主な仕事「一般用医薬品の販売・説明・相談」
登録販売者と薬剤師の違い「販売できる薬に違いがある」
登録販売者ってぶっちゃけ必要?
1-1. 登録販売者の主な仕事は「一般用医薬品の販売・説明・相談」
登録販売者の主な仕事は、「一般用医薬品の販売、薬の説明、健康相談」です。
じつは、登録販売者の資格がなければ、お薬は売れない!んです。
例えば、ドラッグストアや薬局で、この薬を飲んだことありますか?などヒアリングを受けた経験はありませんか?
飲む人の年齢や症状、普段飲んでいる薬など、しっかりとヒアリングして、副作用がないか確認しています。飲み方や健康相談をアドバイスすることもあります。
お客さんの健康をサポートする役割を担っているんです。
1-2. 登録販売者と薬剤師の違い「販売できる薬に違いがある」
じゃあ登録販売者との違いは何なの?ってことですが、主に販売できる薬に違いがあります。
販売できる薬 | 登録販売者 | 薬剤師 |
---|---|---|
第3医薬品 | 〇 | 〇 |
第2医薬品 | 〇 | 〇 |
第1医薬品 | × | 〇 |
登録販売者が売れる薬は、第2医薬品と第3医薬品のみ。薬剤師だと、第1医薬品まで売れます。
例えば、ロキソニンやリアップなどを買いたいときに「薬剤師がいないから売れないです」と言われた経験はありませんか?薬剤師のみしか売れない薬があります。
入っている成分によって、登録販売者は売れないものもあるんです。
1-3. 登録販売者ってぶっちゃけ必要?
薬剤師がいるんだし、ぶっちゃけ登録販売者って必要かどうか、気になりますよね。
登録販売者は、地域の人々の健康を守るために必要な資格です。
難しくいうと、セルフメディケーションを推進していくことがこの資格のミッションなんです。
今って、高齢化社会になり、平均寿命が長くなったり、生活習慣病などの問題が多くなったりと、病院への医療費も圧迫してますよね。
そのため、「自分の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当てすること」が求められています。参考:世界保健機関(WHO)
薬剤師は、国家資格で難しく各ドラッグストアにはいません。薬剤師不在でも、健康のアドバイスができる、という意味で必要なのです。
2. 登録販売者のぶっちゃけどう?簡単?難易度は?
登録販売者ってぶっちゃけ簡単になれます!
薬剤師と違い、専門の大学に行かなくても、試験をパスすれば誰でもなれるのです。
ここでは、登録販売者の試験難易度や勉強量について解説します。
ぶっちゃけ独学でもなれる!合格率40%~50%前後
登録販売者試験は主婦や学生でも合格できる
ぶっちゃけどれくらい勉強した?3ヶ月で合格できるってほんと?
ぶっちゃけ都道府県によって合格難易度が違う!
2-1. ぶっちゃけ独学でもなれる!合格率40%~50%前後
登録販売者の試験は、独学でも合格することは十分に可能です!
3人に2人は合格できるため、他の試験と比べても簡単な試験だといえるでしょう。
出題範囲が広く専門的な知識も必要とされますが、出題形式は、選択式なので比較的解きやすいです。
下記の記事に、私が実践した登録販売者の独学で合格した方法を書いてますので、独学してみてみたい方は、こちらを見てください。
2-2. 登録販売者試験は主婦や学生でも合格できる
登録販売者試験は、主婦や学生でも合格できます。
先ほども述べましたが、何か問題を解いて回答を埋めていく記述式でなく、1番から5番から選んで答えるという、選択式です。
比較的解きやすい問題が多いため、私も子育てと仕事を両立させながら合格しました。
流石に、全然勉強する時間が取れないという場合は、難しいですが。。。
私の周りの主婦や学生さんも、このように勉強して合格しています。
- 通勤時間や子どもが寝た時間のすき間
- 学校やバイトのすき間
家事や仕事、学業とのバランスを取りながら、試験勉強ができるのであれば、合格は目指せます。
主婦は特におすすめ!
夫の転勤、子育てがひと段落して仕事を探したいけど見つからないなど、意外と給料の良い仕事が見つからない方も多いですよね。
登録販売者の資格さえあれば、働きたいときに働きやすいですし、資格手当も付きますので、本当におすすめです。
2-3. ぶっちゃけどれくらい勉強した?3ヶ月で合格できるってほんと?
私は、ぶっちゃけ、半年くらい勉強しました。
中には、3ヶ月の独学で合格する猛者もいるそう。
なぜなら、登録販売者試験の合格に必要な時間は、約400時間といわれているから。平日3時間、休日6時間毎日勉強して約3ヶ月かかるという計算ですね。
私には、そんな時間を取れるわけもなく、具体的には、これくらいの勉強量でした。
私の登録販売者試験の勉強量 | |
平日 (約1時間30分) | 朝:30分 休憩時間:20分 夜:30分 |
休日 (約3時間) | 朝:1時間 夜:2時間 |
- 仕事の日は、朝30分早起きして、30分勉強。
- 通勤時間と休憩時間にテキストを読む。
- 帰宅した後、寝る前に、過去問を少し解く。
- 合計1時間30分くらい。
- 休日は、朝1時間、夜2時間の平均、3時間くらい。
もちろん、この時間のように勉強できない日もあれば、捗る日もあります。
勉強するのムリ!っていう日でも、3分でもいい!という気持ちで、テキストを眺めるくらいはしていました。
自分で勉強する時間を確保するのが難しい場合は、通信講座を利用することで、嫌でも時間を作れますよ。
2-4. ぶっちゃけ都道府県によって合格難易度が違う!
登録販売者試験は、ぶっちゃけ都道府県によって合格難易度が違います。
地域に必要な登録販売者の人数が異なるからです。
例えば、厚生労働省のデータで、合格率が高い都道府県をご覧ください。
2022年度
合格率が高い都道府県:佐賀県の59.3%
合格率が低い都道府県:高知県の29.8%
参考:厚生労働省「令和4年度登録販売者試験実施状況」
合格者数を単純にみると、3人に2人と3人に1人。
だいぶ違いますよね。
近隣の都道府県の方が、合格者数高ければ、近隣で受けるのもアリですよ。
3. 【口コミあり!】登録販売者がぶっちゃける!仕事内容
登録販売者って、実際にどんな仕事をしているのかぶっちゃけちゃいましょう。
大きく分けて以下の2つです。
- ・接客
- ・商品陳列
3-1. 接客
登録販売者の仕事は、接客です。
- 薬や健康の相談
- 販売する薬の説明
- レジ打ち
- 健康食品の試食会・試飲会
見ての通り、人と話をする仕事、接客する仕事がメインです。この口コミを見たら分かると思うんですが、資格手当があり、誰でも勉強すればなれるので、おすすめ。
ただし、接客業が苦手な人とか、立ち仕事が苦手な人とかは、あまり向いていないかもしれませんね。
3-2. 商品の陳列・売り場変更
登録販売者は、商品の陳列・売れば変更の業務もあります。
ドラッグストアやコンビニ、ディスカウントストアで働く場合、こういった業務もしなければなりません。
普通のお店と同じです。
この口コミのように、基本レジと商品の陳列ばかりで接客できない人もいます。ある程度、普通の小売店のような働き方をしなくちゃいけないことも頭に抑えておいた方がよいかもしれません。
ただ、私は、混んでいないレジのときに、薬を買っている方に、自分からお声がけすることもありましたし、品出し中に薬を見ている人に自分から声をかけることもありました。
会社や上司によって異なると思いますが、私が働いていた職場では、セルフメディケーションの推進を推しはかっていたので、自分から声をかけて接客するのは大歓迎な感じでした。
この辺は、自分の働きたい方針と職場がマッチするかどうかだと思います。
4. 登録販売者に転職・就職する3つのメリットをぶっちゃける!
登録販売者に転職・就職する人のために、メリットを3つぶっちゃけます。
需要が高く転職先・就職先に困らない
資格手当が貰える
キャリアアップも可能
4-1. 需要が高く転職先・就職先に困らない
先ほどもちらっとお伝えしましたが、登録販売者は、需要が高く、転職先や就職先に困りません。
なぜなら有効求人倍率も2.22と高いからです。(※参照:厚生労働省「医薬品販売/登録販売者」)
有効求人倍率が1を下回ると、求人を出している会社よりも、職を探している人の方が多いため、就職しにくいんです。
でも、登録販売者は、2.22です。高め。登録販売者の需要の高さを示しています。
夫の転勤に付いていく場合や、子育て後に社会復帰したいときなど、比較的就職しやすいです。
また、ドラッグストアだけでなく、スーパーや家電量販店、コンビニ、介護施設、医薬品・健康食品のテレオペなどさまざまな業種でも活躍できます。
登録販売者は、需要が高く、転職先や就職先には困らない、将来性のある資格といえるでしょう。
4-2. 資格手当が貰える
登録販売者は、なんと資格手当が貰えます。
なぜなら、医薬品を販売できるという専門的な業務が行えるからです。
具体的には、相場では1万円前後というところです。研修中は5,000円が相場なようですね。
普通の接客業をするよりも、かなりお得ですよね。
もちろん、時給で働くパートさんも資格手当がもらえますよ。
4-3. キャリアアップも可能
登録販売者は、キャリアアップも可能です。
資格を取得してから1年以上働けば、正規の登録販売者として認められます。正規の登録販売者になれば「店舗管理者」として就労できます。
簡単に言うと、お店の責任者です。
店長になることもできます!
他にも、難しいかもしれませんが、独自で医薬品販売店の開業だったり、ECサイトの解説だったりと色々キャリアアップの可能性も高まりますよ。
5. 登録販売者に転職・就職する3つのデメリットをぶっちゃける!
メリットが多い、登録販売者ですが、転職・就職するにあたって、デメリットは何があるのかぶっちゃけます!
立ち仕事だからしんどい
就職後も勉強や研修は必要
就職先によって実務経験が問われることがある
5-1. 立ち仕事だからしんどい
登録販売者は、立ち仕事だからしんどいです。
なぜなら、接客や商品の陳列などが業務の大多数を占めるからです。
商品を並べるのは、軽い医薬品だけではなく、ポカリやOS-1などのペットボトル飲料もあります。洗剤などの日用品も陳列しなければなりません。
重たいものが多いため、身体への負担には注意が必要です。
私も、妊娠した時はとくに立ち仕事がきつかったです。
5-2. 就職後も勉強や研修は必要
登録販売者は、ぶっちゃけ就職後も勉強や研修は必要です。試験に受かったから、就職できたからといって、勉強や研修がまったくいらないというわけではありません。
なぜなら、登録販売者として勤務する方は、厚生労働省の『登録販売業者の資質の向上のための外部研修に関するガイドライン』によって年1回外部研修の受講が義務付けられているからです。
登録販売者として会社に就職した場合、配属先から、受講指示があります。その指示にしたがって研修を行うだけです。
休みの日ではなく、勤務時間中に研修できます。研修時間も給与が発生するのでご心配なく。
5-3. 就職先によって実務経験が問われることがある
転職や就職先によって、実務経験が問われることがあります。
なぜなら、登録販売者の資格を取っただけだと、正規の登録販売者として扱われないからです。
「4-3. キャリアアップも可能」でも少し触れましたが、登録販売者として1人で薬を販売するためには、直近5年以内に1年以上かつ通算1,920時間以上の実務経験が必要になります。
2023年に改正があり、実務経験の期間が「2年以上」から「1年以上」に引き下げられました。
参考:厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案について(概要)」
ドラッグストアなど、一般用医薬品を取り扱っている勤務先での実務経験がない場合(未経験)の場合は「研修中」という扱いです。
シフト上、1人で売り場に立つことができません。
つまり、登録販売者の資格者が少ない店舗や会社など、1人で売り場を任せたい場合は、実務経験者を優先して採用することがあるのです。
とはいえ、未経験者でも大歓迎な職場も多いですし、ドラッグストアに勤務してから取得する人も多いです。
就職先によっては、実務経験者がいいよ!っていう場合もあることを覚えておきましょう。
6. 登録販売者の勉強方法は何がおすすめ?
ここでは、登録販売者のおすすめの勉強方法をお伝えします。
6-1. 独学なら参考書を読み過去問を解く
3-1でもお伝えした通り、独学でもちゃんと勉強していれば、しっかり合格を狙えます。
自分のペースやすきま時間でしっかりと勉強したい方は、独学がおすすめです。
独学で勉強するポイントはこの3つ!
- 参考書を1冊読み込む(多くても2冊まで)
- 過去問を5年分解く
- 過去問を解いて間違った箇所をノートにまとめるもしくは、参考書にアンダーライン
登録販売者試験は、厚生労働省による試験問題作成に関する手引きから出題されます。厚生労働省のHPから全文公開されており、その内容がそのまま問題として出題されます。
一言一句そのままの文章が出題されます。色んな参考書が販売されていますが、登録販売者試験を独学で勉強したいのなら、手引きを元に作成された登録販売者試験の参考書を選ぶのがおすすめです。
この参考書は、完全に、厚生労働省の手引きと同じですし、カラーで読みやすいです。
独学で勉強するなら絶対にこれを推します。私もこの参考書を使って勉強し、合格しました!
独学の仕方を詳しく知りたい方は、下記ページをみて実践してみてくださいね。
6-2. 自分で勉強を進めるのに不安がある場合は「通信講座」
自分で勉強を進めるのに不安がある場合は「通信講座」がおすすめです。
通信講座では、あらかじめカリキュラムが用意されているので、自分で勉強の計画を立てたり、テキストを吟味する必要はなく、めんどくさくないです。
勉強で分からない問題があった場合や、困ったときに質問すれば、教えてくれるサポートもあるため、合格に必要な知識を短期間で身につけられます。
ただし、受講料がかかる(平均3万円~4万円前後)デメリットもありますが。。。
ドラッグストア未経験の場合は、特に分からないことだらけ。通信講座だと、すぐに質問できるので、分からない問題をそのままにせず、不安なく試験を受けられます。
何が何でも合格を目指したいなら、通信講座が手っ取り早いです。
7. まとめ
ぶっちゃけ、登録販売者は、需要が高く、試験もそこまで難しくないです。
資格手当もあり、他の小売業と比べて給与面も良いでしょう。
ただ、接客や商品の陳列など、店頭に出なくちゃならないこともあるため、コミュニケーションを取ったり、立ち仕事が嫌だったりする人には、あまり向いていないかもしれません。
登録販売者は、将来性が高く今後も期待されている資格です。気になる方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!
登録販売者試験を独学で合格したいのなら、オンスクがおすすめ。
スキマ時間にスマホで勉強することが可能です!
現役薬剤師による講義動画なので、初心者にも安心!
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薬剤師は、国家資格。登録販売者は、国家資格ではなく「国の資格」というあいまいな位置づけっていうのも大きいです。